【こんなところにもゼラチンが】
今日は「ゼラチンの日・ゼリーの日」です。テリーヌやババロアなど、ゼラチンがフランス菓子や料理に好んで使われることから、フランス革命の日である本日に設定されたそうです。
ゼラチンの原料は、動物や魚の骨や皮に含まれる、コラーゲンというタンパク質です。
煮魚の汁などが冷えて固まると「煮こごり」ができますが、これはゼラチンの作用です。その特徴として、体温で溶けるため口当たりがよく、タンパク質が豊富で、消化吸収されやすいということがあげられます。
これを活かして、噛む力や飲み込む力に問題があり、栄養が十分取れない方々への食品(「スマイルケア食品」)などにも、大いに利用されています。
(スマイルケア食:http://www.maff.go.jp/j/shokusan/seizo/pdf/tori_1603.pdf)
ゼラチンの歴史は古く、その起源は古代エジプトで製造されたニカワ(膠)であると言われています。
ピラミッドから出土した棺や調度品、美術工芸品などにも、接着剤として使用されていたとのこと。ちなみに「膠着状態」の言葉にもニカワ(膠)の字が使われていますね。
現在でも、写真のフィルムや飲み薬のカプセルなど、食用だけでなく、工業界や医薬界などでも利用されており、私たちの生活で幅広く使われています。
写真提供:宮代眞弓(下)
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