今が旬~キトキトの寒ブリ
本日は今が旬のブリをご紹介。
この季節、日本海側の富山湾など各地で水揚げされる「寒ブリ」は、脂がのって美味しいですよね。
ブリで名高い富山県の氷見では、漁業関係者で構成する判定委員が、水揚げされたブリの型、大きさ、数量などを総合的に判断して、その年の「ひみ寒ぶり」の開始と終了を宣言します。
この期間中に水揚げされた6kg超のブリのみが「ひみ寒ぶり」として、1本ごとに販売証明書付きの専用箱で出荷されます。
昨年の開始宣言は12月25日でしたが、今年はいつかと漁業関係者も待ちわびているようです。
ところで、どうして寒ブリは脂がのっているのでしょうか。
ブリは大きさによって呼び名が変わる出世魚で、一般に80cm以上のものをブリと呼んでいます。
春、九州の西で産まれたブリの稚魚(モジャコ)は、対馬海流に乗って日本海を北上し、エサに恵まれた北海道沖で丸々と太り、晩秋に産卵のため南下します。
この脂がのったブリが能登半島にぶつかり、富山湾に入ってきたところを、定置網で獲るのが富山のブリ漁。
船に上げたら、一気に水氷に漬けてしめる「沖じめ」にして、漁港に運ばれます。
キトキト(富山弁で「生きがいい」の意味)の寒ブリのお刺身は、そのまましょうゆにつけず、しょうゆに浸した大根下ろしとわさびを乗せていただくと格別。
ブリのアラは大根と一緒に煮てブリ大根に。
ブリと大根、まさに冬の美味しさの共演ですね。
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