鉄の街を支えた味
やきとりと言うと、鳥肉や長ネギを連想しがちですが、北海道室蘭市では、やきとりと言うと、豚肉とタマネギを使ったものを指すことをご存知でしょうか。
最初は、野鳥や長ネギを使ったやきとりを出していたようですが、次第に鳥肉よりも手に入りやすい豚肉、北海道が産地のタマネギに変化していったようです。
それなのに名前は変わらずやきとりのまま。鳥を使っていないのにやきとりとは、北海道の大らかさを感じます。
豚肉とタマネギを串に刺して炭火で焼き、お店ごとの秘伝のたれをつけた「やきとり」を、洋からしをつけて食べるのが室蘭流。室蘭の人たちは、ほかの地域でやきとりを食べると、洋からしがついてこないので残念がるとか。
昭和のはじめ、屋台からスタートした「室蘭やきとり」は、鉄の街室蘭を支える人たちに愛され、現在もあちこちのお店で食べられます。
お取り寄せもよいですが、ぜひ、北海道で本場の味を試してみたいですね。
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