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代表理事 President · 2004年6月から現在
桑・カイコ・絹の新しい機能の解明とその利用方法の研究、それらの効果の普及活動
Studies, development and promotion of new functions and utilization of mulberry,silk-worm and cocoon.
日本人は古くから意外に良いものを食べてきたんですね!
海苔は、日本人にとっては欠くことのできない食品ですね。
古くは、奈良時代の記録にも見ることができます。現在の板状の海苔は、江戸時代に作られたようです。
日本人は海苔を消化することができる腸内細菌を持っていますが、海苔を食べない欧米人などの大腸にはそんな菌はいないんです。
こんなことをどんな風に調べるかって言うと、割合簡単なんです。
細かく砕いた海苔をお湯に溶かした寒天溶液に入れて混ぜます。
シャーレに入れて冷やしますと、海苔―寒天培地の完成です。
寒天培地の上に、便を水で溶いた液を薄く広げます。数日間、37℃に保っておきます。
海苔を消化するバクテリアがいたら、海苔というエサがありますから、次第にこの菌は増殖します。
菌の増殖にしたがって菌の塊の周辺が透明になります。
透明になるのは、菌が出す酵素によって海苔が溶けたから、すなわち消化されたからです。
海苔に含まれている多糖には、ポルフィラン、キシラン、マンナン、デンプンなどがあります。
ダントツに多いのはポルフィランです。
われわれ人間はポルフィランを消化できませんが、日本人の腹の中には、ポルフィランを消化する能力のある腸内細菌がいますから、海苔は立派に消化されてしまいます。
キシランやマンナンは他の植物にも含まれていますから、聞き覚えのある方もおられるでしょう。
でも、海苔の場合、ポルフィランが圧倒的に多いので、これさえ消化できれば、海苔の消化ができたといえるでしょう。
ポルフィランは水溶性食物繊維です。
桑の葉を飲んで、巻きずしか海苔巻きおにぎりを食べれば、オリゴ糖と水溶性食物繊維が十分に大腸に供給されることになり、大腸のコンディションは最高のレベルに達するでしょうね。
日本人って、古くから、意外に良いものを食べてきたんですね。
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