納豆に刻みオクラを混ぜたオクラ納豆がお勧め

原三郎先生の老化防止の野菜

 

 

 

 

納豆に刻みオクラを混ぜたオクラ納豆がお勧め

 

 

 

 

 

 

 

 

原三郎さんのプロフィール

 

 NPO法人 日本マルベリークラブ

代表理事 President · 2004年6月から現在

桑・カイコ・絹の新しい機能の解明とその利用方法の研究、それらの効果の普及活動

Studies, development and promotion of new functions and utilization of mulberry, silk-worm and cocoon.

 

 

食物繊維が大腸を埋め尽くしていたら、善玉菌が増え、大腸内を酸性にし、脂質の代謝を促進する作用のある短鎖肪酸が大量に作られ、酸性になることで乳酸菌の増殖も活発になり、強力な抗酸化剤である水素の生産も促進されます。

野菜を食べて、大量の食物繊維を大腸に届ける食生活をすれば、良いことずくめの結果が得られます。

食物繊維には、オリゴ糖(単糖が2-20個ぐらいつながった糖)、水溶性食物繊維、水不溶性食物繊維があります。

砂糖や麦芽糖(マルトース)などのオリゴ糖は人間の酵素により消化されますので、普通は大腸へは届きません。

ところが、桑の葉(桑茶、粉末、錠剤)を飲んでおくと、砂糖や麦芽糖が大量に大腸に届けられ、オリゴ糖の役割を果たします。

桑の葉さえあれば、オリゴ糖のことはあまり心配しなくても良いのです。

水溶性食物繊維にムチンというのがあります。

オクラや納豆、山芋、ナメコのようにネバネバした食品のネバネバの原因物質です。

ムチンは、実は、タンパク質と炭水化物が一体化した物質で、タンパク質でもあり、糖質でもあるので、糖たんぱく質と呼ばれます。

図に見られますように、中心にセリンというアミノ酸をたくさん含んだコア・タンパク質があって、このタンパク質にたくさんの糖が結合していて、さらに糖のつながりが二股になって枝分かれしたような構造になっています。

つまり、真ん中にタンパク質の幹があって、そこから糖の枝が伸びて大木を形成したような構造です。

ムチンの糖部分を消化することができる酵素を私たち人間は持っていません。

また、コア・タンパク質を消化できる酵素を私たち人間は持っていると思われますが、あまりにもたくさんの糖鎖が周りを取り囲んでいるために、酵素は近寄ることができず、消化できないと考えられます。

つまり、ムチンは人間による消化を受けることなく、そのまま大腸へと送られていきます。

大腸では、たくさんの種類の細菌がいますので、瞬く間に、糖鎖もタンパク質も消化されてしまうと考えられます。

腸内細菌のエサは食物繊維ですが、まず、オリゴ糖、次いで水溶性食物繊維が重要です。

ムチンは水溶性ですので、腸内細菌の餌としては非常に良いものと言うことができます。

私たちが分泌する粘液や粘膜表面にはたくさんのムチンが分泌されていますし、肉の中にもムチンが含まれています。

したがって、肉類を食べれば、必然的にムチンを摂取することにもなるのです。

でも、大量のムチンということになれば、納豆に刻みオクラを混ぜたオクラ納豆が手っ取り早いのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

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