宮崎・綾町でドラゴンフルーツ栽培に夢賭ける花井農園

産地紹介 
 
 
 

 

「有機栽培の町」はもう第二の故郷に

 

 

 

 

照葉大吊橋

 

 

綾町は、宮1380498_541385669269632_243730452_n.jpg 花井康さん崎県の中西部に位置する町。 「有機農業の町」、「照葉樹林都市」などをスローガンとする町おこしの成功例として知られています。

照葉樹林が残ったのは拡大造林(スギなどの人工林に植え替える)が叫ばれていた1966年に町長になった故・郷田実さんがまず住民を説得し、林野庁を説得し、農林大臣に直訴して伐採を免れた賜ものであったといわれます。

<花井康さん>

 

郷田さんはこうして森を残すと次に深い渓谷に長さ250メートルの照葉大吊橋をかけました。町議会では狸のために橋をかけたと冷笑されたそうです。

さらに無農薬やオーガニックという言葉さえ知られてなかった60年代後半に、豊かになればきった健康を買う時代がやってくると、住民に有機野菜栽培を推奨されました。

ほんとに郷田さんは50年先を見据えていたのでしょう。

いまや綾の有機野菜は町の看板となり、照葉樹の森を見に来る観光客を合わせると年間120万人が訪れています。

この照葉樹林が残ったおかげで、西日本一の貧乏な町といわれた綾町が、いまや所得も宮崎市よりも豊かになったといわれるほどです。さらに平成の大合併に孤高を守り通せたのもこうした経済的余裕からでしょう。まるでユートピア社会が実現しているようです。

 

 

10704090_775744435825880_5110514627032101802_n.jpg ドラゴンフルーツ1-1さてこうした綾町でわがフェイスブック友人の花井農園・花井康さんも農業をされています。

花井さんは北海道生まれです。

その花井さんになぜ綾町に入植されたのですか? と問うと、すかさず元町長の郷田実さんの著書『命を守り心を結ぶ』に感動したからですと・・・。

脱サラしたのですが、同僚たちは定年してからでもいいのではないの?と引き止めましたが、ハウスを建てたりするには体力のある今でないと後悔するからということで、10年前に綾町入植を決心しました。

 

確かに綾町には私のフェイスブックの友人でも、他に染色業や食関係の人と多彩な人たちが県外から入植しています。

花井さんは続けます。実際に入植するとよそ者を快く受けとめる町民がたくさんいます。こうした地域社会にはとても感謝しています。

 

 

10628215_776679399065717_2143197181724620757_n.jpg ドラゴンフルーツ1-3ところで花井農園は売り上げ比率では、80%がドラゴンフルーツで、夢はこのドラゴンフルーツをメジャーにすることだといいます。作付け面積は、1反。販売先は、宮崎空港がメイン。さすがはサラリーマン時代26年間、営業で培われたノウハウがここで生かされています。その営業力は見上げたものです。

ドラゴンフルーツ栽培は冬季に加温しますが、重油使用はマンゴー栽培の十分の一ほどだそうです。

 

私はこれまで北海道10年、福岡10年、京都4年、大阪15年、滋賀3年、名古屋3年、神戸3年、高松3年と移り住んできましたが、もう綾町は第二の故郷に近づいています。

ともあれ私も花井農園のドラゴンフルーツが一日も早くメジャーになることを祈ります。

 

 

 

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