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【澤光青果便り】№182
おはようございます
さて本日のおすすめ品は・・・
本日のおすすめ品
石川県産 『五郎島 金時芋』
奈良県産 『ハウス柿』
五郎島 金時芋五郎島金時とは、石川県金沢市の五郎島・粟ヶ崎地区や内灘砂丘で主に生産されているさつまいもです。
加賀伝統野菜の一つにも入っており、昔から多くの方々に愛されています。
さつまいもは粘質系と糖質系があり、五郎島金時は高系14号の選抜品種の糖質系です。
日本で一番の糖質系のさつまいものため、他のさつまいもに比べほくほく感が強いのが特徴です。
五郎島金時は収量を求めず、味を重視した栽培方法のため美味しい五郎島金時ができます。
(平均2.5tの生産量、他の地区で約3.5t)
肥料には米ぬかを使用しており、毎年生産者が独自の配合で専用肥料をメーカーで生産してもらいます。
美味しい五郎島金時を作る上で無くてはならない貴重な肥料です。
ハウス柿
奈良県での柿のハウス栽培は昭和55年に始まり、現在の栽培面積は西吉野村を中心に約16haで、全国で第1位です。
栽培されている品種は渋柿の「刀根早生」(とねわせ)で、露地では9月下旬頃から収穫できますが、
12月下旬から暖房を始めると6月下旬頃から、1月下旬から暖房すると8月中旬頃から収穫できます。
ハウス栽培することで、開花から収穫までの期間が20~30日程度長くなるため、糖度が高くなります。
例えば「刀根早生」では露地と比較して2~3度高い16~18度位になります。
「刀根早生」は栽培しやすく、品質もよく、収穫できる量も多いので、現在ハウス栽培の主要品種になっていますが、渋抜きに労力が必要です。
一方、甘柿品種は渋抜き作業が不要なため、収穫してすぐ出荷できます。昨年紹介した果皮の赤みが魅力の「早秋」(そうしゅう)や高い糖度が魅力の「新秋」(しんしゅう)は、1月下旬から暖房を開始した場合、収穫時期が露地と比較して1ヶ月ほど早く、前者は8月中旬頃、後者は9月中旬頃になります。
しかも果実の大きさは露地で栽培した場合の1.5倍程度になり、糖度も20度以上になって、非常に品質のよい果実が収穫できます。
ただし、「刀根早生」は種が入らなくても実を結ぶので、受粉は必要ありませんが、甘柿品種は種が入らないとほとんど実が落ちてしまいますので、受粉作業が必要になります。
現在、ハウス栽培の「刀根早生」は暖房費などでコストがかかるため、やや高価な商材となっています。
果樹振興センターでは一層の低コスト化を目指した栽培についても取り組んでおり、今回紹介した甘柿品種と併せて、「温室育ちのおいしいハウス柿」を安価に皆さんの食卓にお届けできるよう研究しています。
生産者の皆様本日も素晴らしい逸品ありがとうございます。
本日も宜しくお願い申し上げます。
最後までご覧頂き誠にありがとうございます。
澤光青果 宮下
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