市場便り

昭和30年代までメロンと言えば、高級なアールスメロンと在来種のマクワウリしかありませんでした。この二種を交配させて生まれたのがプリンスメロン。最盛期はメロン生産量の７割を占め、一世を風靡しました。しかし、アンデスやクインシーなどのネット系に押され、現在の生産量はメロン全体の１％に減少。希少品種となっています。

青森県産キャベツが始まりました。前年に定植した「冬越し」と呼ばれるもので、甘みが強いのが特徴。年が明けてから植え付けした春キャベツが始まるまで出回ります。主産地の千葉県産が不作で品薄高が続くキャベツ。

青森市産のきゅうりが始まりました。昨年と同様に平年より１週間早いスタートです。

先週から青森県産ミニトマトが始まっています。当初は昨年同様に大型連休中のスタートになると思われましたが、３月の低温で生育にブレーキがかかりゴールデンウィーク明けから入荷開始。

５月は国産果実の端境期、必然的に輸入果実のウェートが高くなります。この時期ならではの季節商材といえば、カリフォルニア産のアメリカンチェリー。

ニュージーランド産のグリーンキウイが始まりました。前年は台風被害などで大幅に減産しましたが、今シーズンは作柄良好です。

市場用語で、引き合いが弱く過剰感がある状態を「なやみ」、その反対に需要が活発で品薄状態にあることを「もがき」と言います。