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私は大腸、そう、あなたのお腹にあるやつです。
ご主人さま、今日はコンニャクを食べたらしく、先ほどから、コンニャクの破片が小腸から送られてきているんです。
コンニャクって消化できないので、栄養にはならないと習いましたよね。でも、そんなことはないんですよ。コンニャクの主成分はグルコマンナンと呼ばれるグルコースとマンノースでできた多糖です。
今、黄色い腸内細菌がコンニャクの周りに取り付いていますね。この腸内細菌は、グルコマンナンを消化する酵素を持っているんです。
コンニャクが大腸の中ほどへ移動するにつれ、数がだんだん増えていますね。この腸内細菌はコンニャクを消化して出てきたグルコースやマンノースを餌にして、増殖しているんです。
もちろん、消化されてグルコースやマンノースになっていると、黄色以外のバクテリアもこれを餌にして増殖し始めます。その中には、短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸、乳酸)を作る菌もおれば水素を発生する菌もいます。これらがご主人さまのお役に立つわけです。
大腸を移動する間にコンニャクが全部消化されるわけではありませんが、腸内細菌はぐんとふえますね。便の半分近くまで増殖するんですよ。最終的には、未消化のコンニャクと腸内細菌類は一緒になって排泄されます。
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代表理事 President · 2004年6月から現在
桑・カイコ・絹の新しい機能の解明とその利用方法の研究、それらの効果の普及活動
Studies, development and promotion of new functions and utilization of mulberry, silk-worm and cocoon.
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