紀州備長炭
先日紹介した和歌山県みなべ・田辺地域ですが、梅のほかにも「紀州備長炭」と呼ばれる上質な備長炭があるのをご存知でしょうか。
原料は和歌山県の木として知られる「ウバメガシ」。伐採された原木を真っすぐになるように丁寧に整形した後、窯に入れ、温度を調整しながら数日間かけてじっくりと炭化させていき、炭化の終わり頃に窯の口を開け空気を送り込みます。
窯の温度は1000度以上にもなり不純物が焼き尽くされて炭化が進みます。
その後、窯から取り出し、灰と土を混ぜた消粉をかけて2日ほど冷ませばようやく完成。
このように時間をかけて作られた備長炭は、一般的な炭と違って鋼鉄のように硬く締まっている分、火はつけにくいですが、一度つくと長時間安定して燃え続けるのが特徴です。
また、叩くと「キーン」という高い音が鳴るため、風鈴のようなインテリアにも利用されているようです。
インターネットなどでも購入可能ですので、一度試してみては?
コメント