西郷どんも食べていた?
鹿児島で古くから伝わる「あくまき」。
男の子の健やかな成長を願い、主に端午の節句に作られていて、地元では「ちまき」と呼ばれ親しまれているお菓子です。
大きな特徴は灰汁(あく)と竹の皮を使うこと。
予め一晩ほど灰汁に漬けておいたもち米を、水に漬けておいた竹の皮などに包み、灰汁で3~4時間ほど炊きます。
これは、殺菌、抗菌効果を考えた薩摩人の知恵とも言える作り方。
その保存性から、関ケ原の戦いで薩摩の兵が兵糧食としてあくまきを携帯したという逸話があり、実際、西郷隆盛が西南戦争の時に持っていったという話も。
弾力があり包丁では切りにくいため、竹の皮をはがし、糸や竹の皮を細かくさいたもので2~3cmの厚さに輪切りにします。
きな粉、砂糖、塩を混ぜたものをまぶして食べると、ぷるんとした食感がたまりません。
写真提供:鹿児島県学校栄養士協議会(上)
コメント