農水省・農業経営者net
(農業経営者新時代ネット)
農協改革:農協の取組事例
皆さんこんにちは! 協同組織課の小林です。
今週は、日本酒の輸出拡大への貢献を目指してグローバルGAPを取得した岡山県の「岡山東農協」の取組をご紹介します。岡山東農協では、酒造好適米「雄町」の販売先からの依頼を受け、岡山東農協赤坂特産雄町米研究会がグローバルGAPを取得いたしました。取得に当たっては、GAP認証取得に関心が高い若手会員7戸を選定しました(平成28年3月、会員25戸104haのうち、7戸40haがグローバルGAP認証を取得)。
この取組では、岡山東農協が事務局として対応し、グローバルGAP取得に必要な農場管理の規則の整備や資料のとりまとめなどを実施いたしました。
また、認証に向けたスケジュール管理も岡山東農協が担い、収穫時期から逆算して、スケジュールを設定するとともに、実際に認証を受ける生産者と一緒になって認証に必要な対応を行いました。
今後、JA職員及び生産者がグローバルGAP取得に必要な内部検査をできる内部検査員としての資格を取得予定です。これにより、内部検査等の経費が縮減できるほか、生産者にとって理解が難しい専門用語などをかみ砕いて説明ができるなどのメリットが見込まれます。
認証の取得には、生産や農産物の安全管理や労働安全、環境保全などについて、農場で約200項目、事務局で約100項目の審査項目のクリアが必要です。一つ一つの審査項目をクリアしていくうちに、農場の整理・整頓、過剰な資材の整理など、仕事のムダ・ムラが減るとともに、農産物の安全と労働の安全に対する意識も高まってきました。
岡山東農協では、グローバルGAP認証を取得していることを内外にPRし、グローバルGAP認証を高付加価値化へ結びつけ、安定的な販路の確保・拡大を目指しています。
農水省のホームページには、ほかの農協の取組も掲載しています。
皆さんの農協での自己改革の取組の参考にしてください!
コメント