代表理事 President · 2004年6月から現在
桑・カイコ・絹の新しい機能の解明とその利用方法の研究、それらの効果の普及活動
Studies, development and promotion of new functions and utilization of mulberry,silk-worm and cocoon.
桑の葉効果に注目! 有酸素運動と食事の仕方で・・・
健康食品の宣伝文句は、ウソとオドシに満ち溢れています。
特に、トクホ(特定保健用食品)のうたい文句には気を付けた方が良い場合が多いのです。
例えば、「血糖値が気になる方へ XXXXX」という宣伝文句、実はその裏に「効く人もあれば効かない人もあるのですが」という文句が隠されています。
ウソは書いてないのですが、真実を言わないということはウソをついているのと同じではないでしょうか。
オドシでは、「年齢とともに筋肉は減っていきます。それを防ぐには WWWWW」なんてフレーズが使われます。
「WWWWW」を飲まなければ、そのうち足腰が経たなくなるよってオドシです。普通に肉を食べていたら十分足りているアミノ酸を、オドシで売りつけようとする魂胆が見え見えです。
桑の葉を原料とするトクホ商品はありません。
理由は何かと言うと、はっきりと効くからです。
しかも、桑の葉に含まれるDNJ(1-デオキシノジリマイシン)が小腸にあるグルコシダーゼと言う酵素を阻害しますので、デンプンのアミラーゼ消化物であるマルトースを分解できなくなります。
また、スクラーゼと言う砂糖分解酵素も阻害されますので、砂糖も消化できなくなります。
そのため、グルコースができなくなって血糖値が上がらないのです。
つまり、血糖値を下げる物質とその作用機構が明らかなので、これを使えば必ず効果が出てきますのでトクホにはできないのです。
「血糖値が気になる方は桑の葉をどうぞ」と書きたいところですが、書くことができないのです。トクホではないからです。「血糖値が気になる方は、桑の葉をぜひどうぞ」にウソはありません。
桑の葉のキャッチコピーとして「血糖値が高いのを放置すると、動脈硬化による脳梗塞や心筋梗塞、足の壊死、網膜症、腎臓炎などなの合併症で苦しむことになりますよ」などと言うことができます。
これオドシのように見えますが、高血糖を放置すると、まさしく合併症に悩まされることは間違いないのです。だから、オドシではないんですよ。
有酸素運動と食事の仕方(最初に葉物野菜を食べ、でんぷん質のもの(ごはん、麺類など)は最後に食べる)を実践すれば、血糖値が下がることは今やはっきりしています。
でも、すでに血糖値が高くなっている人は、桑の葉(桑茶、乾燥粉末、錠剤など)を併用して、早急に血糖値を下げましょう。
下がってしまえば、健康食品を使う必要はありませんが、桑の葉のアンチエイジング効果を期待するのなら、やっぱり使い続けたた方が良いかな。
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