島育ちのはくさい
今日は旬を迎えている「はくさい」をご紹介。
はくさいはアブラナ科アブラナ属の野菜で、かぶ、こまつな、キャベツなどと同じ仲間です。
原産地は中国で、日本へ入ってきたのは、明治時代。
国の試験場で試作が開始されたり、現地ではくさいを食べた人がそのおいしさに感心し、故郷でも作ってみようとタネを持ち帰ったりしたことにより、日本に持ち込まれました。
ところが、日本の畑ではくさいのタネを採ろうとすると、近くに生えているかぶやこまつなから運ばれてきた花粉で交雑してしまうため、そのタネを植えてもはくさいとかぶやこまつなの中間の形となり、結球しなかったそうです。
そこで、宮城県の松島湾では、海でかこまれた島を採種場とし、島に生えている他のアブラナ属の作物をとり除いて、これらの作物から隔離することで、交雑していない、純粋なはくさいの品種を作り出すことに成功しました。
今では日本中に普及し、鍋、漬け物、炒め物や煮物など、いろいろな料理に使われ、食卓に欠かせない食材となっているはくさいですが、定着するまでは苦労があったようです。
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