水から生まれた宝石
明日、7月1日はじゅんさいの日。平成24年に、生産量日本一の秋田県三種町において制定されました。
6月のJUNE(ジューン)と31日の(サイ)の語呂合わせで6月31日と考えましたが、6月31日という月日はこの世に存在しないことから、「7月1日」に決定したとのこと。ちなみに、この時期はじゅんさい収穫の最盛期です。
「じゅんさい」は、沼や池に自生するスイレン科の植物で、茎は沼の水底の根茎から長く伸び、夏季にはハスの葉のように水面いっぱいに浮葉を広げます。水面下の、寒天状のぬるぬるとした透明な粘質物の付いた幼葉や葉柄を摘んで、食します。
清らかで豊かな水でしか生きる事のできないじゅんさい。実にその90%以上は水でできています。じゅんさいの産地として古くから知られる三種町森岳地区には、およそ200を数える沼が点在します。沼には、世界遺産白神山系と出羽山系から流れこむ水や、湧き出る地下水が豊富な栄養素をはこび、質の良いじゅんさいを育んでいます。
摘み採り風景は初夏の風物詩ともなっています。小さな小舟を竿一本で操り、ひとつひとつ丁寧に手摘みをして収穫していきます。
生のものを味わえるのは、主に6月から8月上旬頃までと、僅かな期間のみです。淡白な味とツルンとした舌触りが珍重されています。秋田県出身の担当は、シンプルにしょうが醤油でいただくのがおすすめです。目にも涼やかなじゅんさい、是非お試し下さい。
写真提供:秋田県三種町
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