ヨーグルトの日
本日は「ヨーグルトの日」です。
ヨーグルトを研究したロシアのメチニコフ博士の誕生日を記念して制定されました。メチニコフ博士はロシアの微生物学者および動物学者で、白血球の研究で1908年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
晩年、人の老化について研究していた博士は、ブルガリア旅行中に、当時としては非常に高齢であった80歳から100歳さえも越える高齢者が多いことに驚き、彼らが常食としているヨーグルトに着目したそうです。
ヨーグルトの起源になる発酵乳は、革袋や木桶に入れられた乳が、乳酸菌によって偶然できたのが始まりとされています。
ヨーグルトの歴史は古く、今からさかのぼること7000年前より、万病を治す薬や滋養強壮の食べ物として珍重されていたようです。
日本でも奈良時代、貴族が珍重していた「酪」という乳製品がヨーグルトのようなものだと考えられています。
なお、世界各地では、様々な乳を用いた特色あるヨーグルトが作られています。
北欧には、スプーンですくうと糸を引くようにのびるスウェーデンの「ラングフィル」やデンマークの「イメール」、ノルウェーの「テッテメルク」があります。
またアイスランドでは、脱脂乳を凝固させて作った「スキール」に、砂糖をかけたり、クリームや牛乳、イチゴ類と混ぜたりして食べるそうです。
アフリカには、山羊乳や羊乳で作られるアルジェリアの「タカマート」、牛乳をハーブで作った容器で発酵させたケニアの「ムルシク」、スモークフレーバーが特徴的なエチオピアの「エルゴ」、山羊乳を自然発酵させたナイジェリアの「ノノ」などがあります。
アジアや中近東には、ラクダ乳を利用して作られるアフガニスタンの「ドーク(シュルンベとも言います)」、水牛乳から作られるトルコの「シリブリヨーグルト」などがあります。
他にも国毎に様々なヨーグルトがあるようなので、海外に行く機会があったら一度味わってみたいですね。
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