在来種(固定種)を守るために・・・
青葉高先生の「野菜の博物誌」の中に、
その地方地方で経験から生まれた伝統的な輪作体系で地力を維持していたところ、
戦後の指定産地制度⇒連作の開始(輪作の崩壊)⇒連作障害の発生(病虫害など)⇒対策として農薬の多使用そして連作障害対策としてのF1品種⇒在来種の消失
という流れが書かれていた。
これは在来種(固定種)を守るためというか、そもそもの在来種の栽培には少量多品目で輪作をしている小規模家族経営の我々のような有機農家がとても適しているということを意味しているように思えて心強い限りだ。
在来種はさまざまな固定種がいろんな地方に伝わり新しい地で栽培される中でそこの気候に馴染んで適応した結果生まれたものである。
よって、地元の在来種を守るということだけではなく、他地域の在来品種も積極的に栽培することで、現在においてもまた新たな在来種が生まれるということも重要だと思う。
在来種をしっかり守る、そしてまた新たな在来種も生まれる。
この2つがあれば未来につなぐことができると思う。
コメント