原 三郎さんが農薬・遺伝子組換食品を考える
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今までの農薬と根本的に違うのは、ネオニコチノイドが水溶性で植物体内に残留することです。害虫に直接振り掛けなくても、葉っぱを食べてくれれば効くという訳です。ミツバチが少なくなった理由の一つに挙げられています。すべての野菜でこの農薬が使われていたら、人間はかなりの量を食べることになります。
●果物・野菜の内部へ浸透 ネオニコチノイドは、イネ、野菜、果物、菊、バラなどの栽培、そしてシロアリ、松枯れ病の防除などのために広く使われています。噴霧されたネオニコチノイドは、水溶性であるため植物の葉や茎から直接吸収されます。また、土壌に撒かれたネオニコチノイドは浸透性であるため根から吸収され、根、茎、葉、花、花粉、蜜、果実などに行き渡り、内部から殺虫効果をもち続けます。 ネコチノイドは植物内部に浸透し、洗っても落とすことはできないのです。ミツバチでは、ネオニコチノイド(
例えばクロチアニジン)に直接触れるより、蜜、花粉、水などに含まれるネオニコチノイドを口から摂取する方が毒性が10倍以上強くなることが明らかになっています。
●欧米よりダントツに高い残留基準 農薬には、厚生労働省によって、私たちが体内に摂取しても安全なように果物、野菜、茶などの食品に対して残留基準値が定められています。アセタミプリドを例にとると、残留基準値があまりに高かったため、2010年には改正されました。しかし、その残留基準値ですら、米国と比べると1.7~25倍、EUと比べると3~500倍も高く本質的な改正にはなっていません。それは、日本の農薬使用量が欧米より格段に多いため、欧米の基準値まで下げられないことが原因の一つであると考えられます。
●人にも中毒が!このように、日本の果物や野菜の残留基準値が高い一方で、ネオニコチノイドが人の健康に影響を与えているという医師からの報告があります。お茶や果物を長期間継続摂取し、あるいは大量に食べた結果、手指の震え、不整脈、短期記憶障害、頭痛、嘔吐、不眠などの食中毒症状を示す人がでてきています。(『AERA』 2008/9/22号、2008/12/1号参照)これ以外にもネオニコチノイド系農薬は、人への安全性が確認されていないにも関わらず規制が緩くなる傾向が見られ、ジノテフランについては、ほうれん草5ppmから15ppmへ、春菊5ppm から20ppmへと残留基準が大幅に緩和されます。食品の組合せによっては一日摂取許容量を超えてしまう危険性が高くなっています。
no-neonico.jpは勉強になります!ありがとうございます!
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