竹の花は60年〜120年に一度(種類により異なる)の周期で花を咲かせます。
自然に詳しい方、アウトドアライフを満喫されている方でも、滅多なことでは竹の花を見る機会は無いほどです。また、竹は花が咲くと枯死します。竹林全体が枯れてしまうと、山が荒れます。そして、竹の花が付ける実は野生のネズミのエサとなることでネズミが大量発生し、深刻な農業被害を起こすこともあります。これらのことから、古来より竹の花が咲くことは椿事(ちんじ:思いがけない大変な出来事)であるとされ、同時に、凶事の前触れであるとされてきました。
今年、日本各所で竹の開花が観測されています。
▼竹の開花
▽100年に1回? モウソウチクの開花発見
読売新聞(2012.10.18)
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20121018-OYT8T00607.htm
▽静岡県掛川市では4月末から数十本のクロチクで花が咲きだしました。クロチクの開花は約120年周期といわれています。(静岡新聞、元記事削除)
▼リュウゼツランの開花
リュウゼツランは、30〜40年に一度開花すると言われていますが、この夏は各地で開花報告がなされました。生涯で一度の開花、そして、リュウゼツランも開花後約1か月で枯死します。
▽亡き夫のリュウゼツラン 南区の高尾さん方で開花
山陽新聞(2012.06.28)
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2012062809231453/
▽数十年に一度の“珍事” 「アオノリュウゼツラン」開花 市川市動植物園で初
千葉日報(2012.07.24)
http://www.chibanippo.co.jp/c/news/local/92170
▽アオノリュウゼツラン:1回だけ咲くと枯死、つぼみ膨らみ始める 坂東で7メートル、話題に /茨城
毎日新聞(2012.07.31)
▽世紀の瞬間来る!?
町田タウンニュース(2012.08.02)
http://www.townnews.co.jp/0304/2012/08/02/153176.html
▽アオノリュウゼツラン:数十年かけ開花−−井の頭自然文化園 /東京
毎日新聞(2012.08.08)
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20120808ddlk13040240000c.html
▽幻の花リュウゼツラン開花 南丹の民家で植栽49年目
京都新聞(2012.08.11)
http://www.kyoto-np.co.jp/local/article/20120811000070
▽アオノリュウゼツラン:一生に一度の花開く 富津の相原さん宅で /千葉
毎日新聞(2012.08.19)
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20120819ddlk12040077000c.html
その他、関西方面、中国地方、九州でも同様の報道がありました。
▼全国で咲いている桜
▽サクラが狂い咲き? 4年連続で開花
八重山毎日新聞(2012.09.08)
http://www.y-mainichi.co.jp/news/20833/
▽「春と勘違い?」ソメイヨシノ開花 柳川・三柱神社
西日本新聞(2012.10.04)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/327321
▽桜:季節外れ開花 児玉さん撮影、「冬に向かうのに」と驚き−−岩出 /和歌山
毎日新聞(2012.10.11)
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20121011ddlk30040454000c.html
▽参拝客ビックリ 季節はずれの桜 浅草神社のソメイヨシノ
東京新聞(2012.10.11)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20121011/CK2012101102000112.html
▽【新ひだか】静内でエゾヤマザクラ開花
苫小牧民報社(2012.10.19)
http://www.tomamin.co.jp/2012s/s12092001.html
▼その他
▽サイハイデイゴが7年ぶり開花 とっとり花回廊
産経新聞(2012.02.24)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120224/trd12022420570020-n1.htm
▼自然が伝えようとしていること
竹、リュウゼツランは、生涯に一度の花を咲かせ、その生命を全うします。
そして新しい生命につないでゆくのです。この数十年から百数十年の一度の出来事が、今、起きているという現実に、自然からのメッセージが含まれているのかも知れません。
襟を正し、現実を知るように諭しているようにも思えます。
日本人は古くから自然と共生し、独自の歴史と文化を育み、発展してきました。五感を駆使して自然と関わり、対話をすることが求められているのかも知れません。
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