原 三郎さんからシェア
原三郎さんのプロフィール
NPO法人 日本マルベリークラブ
代表理事 President · 2004年6月から現在
桑・カイコ・絹の新しい機能の解明とその利用方法の研究、それらの効果の普及活動
Studies, development and promotion of new functions and utilization of mulberry, silk-worm and cocoon.
身体を作っているすべてのタンパク質は、血液に含まれるグルコースと結合して糖化されます。
血糖値は正常であると言われる方も、この糖化から逃れることはできません。
皮膚(肌と言った方が良いかもしれませんが)の下にあるコラーゲン層も糖化の対象です。
いったん糖化が始まりますと、グルコースを介してタンパク質分子同士が結合して大きなカタマリができあがります。
色は茶色からやがて黒褐色に変化します。
実はこの糖化と言う反応はお菓子のカラメルを作る反応と同じです。
カラメルは砂糖とアミノ酸の反応でできますが、身体の中ではタンパク質とグルコースの間でおこります。
料理の世界では、長時間加熱する、長期間寝かせるなどのテクニックを駆使して、味にコクを付けますね。
これも同じ反応です。
何十年もの長い年月をかけて、これと同じことが人の身体の中でも起こっているのです。
料理ではコクが出ておいしくなりますが、身体でおこると老化が進み、各臓器の不全を招き、やがて病気へと発展します。
歳をとってコクがでて人間味が増すのは精神的な問題で、身体の糖化とは関係がありません。
食後、私たちの血糖値は高くなります。
糖尿病かどうかの判定基準の100mg/dlの上側はいわば糖尿病状態を意味します。
健康な人でも1日に6時間ぐらいは糖尿病状態になるのです。1日の4分の1は糖尿病状態なのです。
この過剰な血糖値を如何に下げるかが、老化予防のカギを握ります。
できるだけ血糖値を上げない食生活を実践すべき理由はここにあります。
食事は前菜からと言う良い伝統があります。
前菜を食べてから食事をすると血糖値の上昇は低く抑えられるのです。
私が推奨している桑の葉も、確実な血糖値上昇抑制作用を示します。
血糖値を上げない工夫をして、老化を防ぎましょう。
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