中央卸売市場 のシェア36.4%を直視せよ!
卸売市場の経営者が市場の役割を述べるとき、しばしば使う言葉が市場流通は85%もの太宗を占めているのだという説明。
しかし、この数字は使い方を間違っている。
確かに地方卸売市場などすべての卸売市場の国産青果物のシェアは、毎年減少してきているもののまだ85%ほどあるのだが、こと中央卸売市場のシェアとなると惨憺たる数字である。(別表)
平成26年度の中央卸売市場の総流通量に占める中央卸売市場のシェアは36.4%(うち野菜43.3%、果実24.1%)。
中央卸売市場の経営者ならこちらの数字を使用しなければならなはずだ。
もはや4割をきったシェアでは、流通の太宗は占めていない。
果実の数字は24.1%しかなく、現実に果実の価格形成ができるのはやっと東京青果くらいのものだろう。果実のシェアが50%を割り込んだのは平成16年のことであった。この10年ほどでシェアが半減しているのだ。
だから、長年続けてきた臨時休市は見直しをして全社員が場外にセールス活動に駆け回る努力をしないと、市場流通の巻き返しなどとても期待できないだろう。
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