わらぐろ
皆さんは「わらぐろ」をご存じですか。
中国・四国地方では「わらぐろ」、九州地方では「わらこずみ」、東日本では「にお」・「にゅう」などと、地域で呼ばれ方は違うようですが、乾燥したわらを後で牛の餌やわら細工に利用するために上の写真のような形に積み上げたもので、屋根の部分以外は雨が降ってもしみこまずにわらを保存できるため、このような形になっています。
昔は、稲刈りが終わった後の田んぼに数多くみられ、秋から春の風物詩となっていましたが、農業の機械化やわらを生活の中で使うことが減り、あまり見られなくなりました。
しかし昔ながらの風景を絶やさないで後世へ伝えていきたいという思いから、愛媛県西予市の宇和盆地では、「宇和わらぐろの会」が今でも毎年作っています。
「宇和わらぐろの会」ではわらを利用した小物も作成しており、わらで作ったとは思えないほど見事な出来栄えです。
最近はわらを見ることも少なくなりましたが、各地でわら細工体験教室が開催されているので、皆さんも一度わら細工にチャレンジしてはどうでしょうか。
コメント