【「ところ」変われば】
今日は、口当たりがよく見た目も涼しげな「ところてん」をご紹介します。
北陸出身の担当Yは、三杯酢や酢醤油をかけて食べるのが一般的だと思っていましたが、関西地方では黒蜜をかけて、おやつとして食べるのが主流だそうです。
中国から製法が伝わった奈良時代では「からし酢」、それから徐々に醤油のうま味を足した酢醤油味が広まる中で、関西地方では、葛きりに黒蜜をかけていたため、食感の近いところてんも同じように黒蜜で食べるようになったのだとか。
この他、高知ではだし汁をかけて素麺に近い状態で食べるなど、地域によって食べ方が変わりますが、暑い季節に冷やして食べて涼を取るのは全国共通です。
ちなみに、漢字で書くと「心太」ですが、この由来は、一説によると、奈良時代には原料のテングサのことを「こころふと」と呼んでいたことから「心太」の漢字が当てられ、読み方が「こころてい」、「こころてん」と変化し、江戸時代から「ところてん」となったとのこと。知らないとほぼ読めませんよね。
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