大田花きは販売額が昨対比93.1と低迷
このほど東京都と花卉園芸新聞がまとめた全国中央卸売市場・花き部の2017年取扱高(19社)調べによると、販売額は昨年対比95.9%で4.1%減であった。
ところで、昨年の手数料改定でその動向が注目されていた大田花きは、昨対比93.1%と全国平均を下回り低迷した。
これは改定初年度でまだ正確に断定はできないものの、やはり手数料改定が主力産地から全面的に賛同を得られなかったものと思われる。
一方で、取扱高はまだ小さいものの、川崎市中央卸売市場の川崎花卉園芸はただ一社102.5%と健闘している。同社のホームページをみると、外国の産地を含めて産地対策と買い手対策がお見事だ。
さて花き部は青果物の流通と違いまだまだ団地造成が行われ、農協共販はかなりな力を持っている。
したがって主力産地とのネゴが重要なカギを握っていることは間違いのないところだ。だからそのネゴを一歩間違うと集荷に困難をきたすことは明確。
しかし、その分、異業種の参入も想定しなけばならない。
勢力拡大著しいオークネットの存在もある。アマゾン・フレッシュのように虎視眈々と流通参入を狙う外資勢もある。
ひと昔なら青果物同様に販売先は市場しかなかったので市場流通は隆盛を極めたが、いまでは販売先は多様化している。生産者は有利販売ができるなら、どこに販売してもいいわけだ。
ともあれ、今後の大田花きの動向には、さらに注目しておこう。
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