市場流通は宝の山を次第に市場外に侵食されている
いま市場での会話を聞いていると、省略語が多くなり会話力が痩せてきているようです。だから潤いのあるコミニュケーションができていないのではないでしょうか。
ソーシアルメディアが普及したのは、利用者は双方向の社交をするための魅力を感じたからではないですかね。しかし、商談においては、会話が乱暴になりがちでソーシアルの楽しみが薄れています。
たとえば・・・
要る? 要らない!
多い? 少ない!
高い? 安い!
良い? 悪い!
好き? 嫌い!
極端かもしれませんが、分かりやすくいうとこうなるのではないでしょうか。
かつては商談がこうした結論を出すためには、その途中にいろいろの間合いやつなぎ言葉が入りました。
つまり断るにしろ、承諾するにせよ「お茶の効用」というのがありました。
いまは電話でも受付嬢を通さないで、応接間がなくダイレクトに担当者につながりますので、こうした会話になるのかもしれません。
さて、このような状況のなかで産地に足を運びますと、生産者は市場に対して「温もりのある取引を」求めているようです。
こうしたことを失くしているから、生産者は最寄りの生産者直売所に出荷するようになってきました。
農協の大型合併で生産者と農協との関係でも同様です。
生産者、農協、市場はそうした絆を再構築していけるのかどうか問われてるのではないでしょうか?こうした努力をしていかない限り、市場外流通にはますます拍車がかかっていくのではないでしょうか?
市場流通は宝の山を次第に市場外に侵食されていることに気づくべきときでしょう。
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